バイトのシフトを代わってもらうコツとは? 互いのメリットを最大化する交渉術

  • 2018.5.2
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あなたは学生時代、このような経験をしたことはないでしょうか?

店長:「○○さん、この日Aさんの代わりにシフト入ってくれない?」
あなた:(え?この日は予定が入ってたんだけどなーでもAさんは先輩だし、仕方ないか…)

 

というように、本当は代わりたくないけれど仕方なくシフトに入ったという経験は、バイトをしたことある方なら一度はあると思います。
この場合は言うまでもなく、休みを勝ち取ったAさんはWinで、仕方なくシフトに入ったあなたはLose。つまりWin-Loseの関係を構築しています。
そしてこのような、限られたパイを奪い合うような交渉のことを『分配型交渉』と言い、主に値引き交渉のシーンでよく使われます。

 

確かに勝てば相手より得をするので、交渉した側には有利ですが、その一方で相手側は損をするといった交渉術ですので、正直あまりスマートな方法とは言えません。
しかし、だからといって頑なに「この日は予定が入っているので出られません!」というのもあまり良い断り方ではありませんよね。

旅行などでどうしても無理なら仕方ありませんが、予定をずらせるのであればその日はシフトに入り、代わりに別の日に予定を入れてAさんと交代してもらうといった交渉をすると良いでしょう。
そうすれば、お互いが納得できる形で幕引きできますし、代わりたくない理由を主張するよりも相手に好印象を与えることができます。
このように、お互いの利害を考慮したうえで、尚且つ利益を最大化させる交渉のことを『統合型交渉』と言います。
『分配型交渉』と『統合型交渉』、どちらが良い交渉術であるかは一目瞭然ですよね。
そのため当事者だけでなく、店長やマネージャーなどの従業員を管理する職に就いている方も、この統合型交渉を理解しておくことをおすすめいたします。


例えば、クリスマス時期や年末年始などは休みを取りたい人が多いでしょうが、コンビニや24時間営業しているお店の場合はそうは行きません。
しかし、誰かの希望を優先する代わりに誰かを犠牲にするようなやり方では、犠牲にされた方は不満が募ります。
特に最近は働き方が問題視される時代ですので、下手すればブラックバイトと言われて拡散される可能性もあります。

そうならないためにも、まずは統合型交渉を用いて全員がWin-Winになるよう施策する必要があります。
仮に、BさんとCさん以外バイトがいないお店で、二人ともクリスマス時期と年末年始どちらも休みたいと言ってきたとします。
ですがBさんは実家住まい、方やCさんは新幹線で2時間以上かかるような場所に実家があるとします。

このような場合は、帰省の必要がないBさんは年末年始に出てもらい、その代わりクリスマス時期に休んでもらう。
一方のCさんは年末年始を休む代わりにクリスマス時期に出てもらうというように調整すれば、お互いの利害が衝突しない範囲で上手くまとめられます。

しかしBさんが、年末年始も休みたいので代わりたくないと言ってくる場合もあるでしょう。でも忙しい時期なので、バイトがいなければ店は回らなくなります。
そんな時はBさんとよく話し合い、年末年始のシフトを入れる代わりに時給を900円から1,200円にアップする。
というような別の切り口から交渉すれば、休みの奪い合いで衝突することも無くなるでしょう。これも統合型交渉の1つと言えます。

他にも、統合型交渉を活用する機会は沢山あります。

例えば家電の価格交渉をした場合、「この商品はこれ以上お値下げできません。」と言われることがあるでしょう。
しかしここで引き下がると何だか損をした気持ちになりますし、かといって強引に値引きを強要するのはスマートなやり方ではありませんよね。

そんな時は、値引きしてほしい金額分をポイントに加算してもらう。またはその家電とセットで別の商品を購入する代わりにその分を値引きしてもらうなどのやり方があります。

ビジネスシーンでは、価格を下げられない代わりに納期を相手の希望に合わせたり、自社サイトで取引先の宣伝や集客をしてあげたりといった交渉ができます。
つまり、得になることは決して価格だけではなく、それ以外の方面からでも同等の価値を見いだせれば、お互いの満足度を高く保ったまま交渉を終えることができるのです。

尚、これらを成功させるには必ず、お互いの目的や欲しているものを会話の中から引き出すことが重要です。
情報を引き出し、そのうえでお互いのメリットが最大化する要点を見つけ、相手が不利にならないよう共有しながらWin-Winの関係を築いていきましょう。
そうすれば、断り方一つ取ってもスマートで、相手に好印象や満足感を与えられたまま、交渉が成立します。